美容は経済生活の進歩とともに

美容は、ひまと金のある貴族的な階級、つまり、飢えが人々の不安でない人たちだけのためにあるものでした。


それが、経済生活の進歩とともに、はじめは、高貴な人たちにかぎられていた紅・おしろいや香水の使川が、だんだんに、大ブルジョワ階級の心をとらえてくるのです。


こうした大ブルジョワ階級は、東方貿易、ついでは新大陸につながる海洋貿易によって、豊かになりました。


古代世堤では地中海の沿岸地方にかぎられていた、美容関係の品の貿易が、ルネッサンス時代になるとともに新しい重要性をもってきたことは、まちがいのないじじつです。


にもかかわらず、そうしたスキンケア化粧品や脱毛剤の使用は、あいかわらず、裕福な特権階級か、でなければ、仕事のうえでぜひ使わなければならない、たとえば俳優のような、ごく少数の人々だけのことでした。

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